MFT(Myofunctional Therapy=口腔筋機能療法・舌のトレーニング)とは、舌や口の周りの筋肉を正しく働かすことを目的とした、トレーニングプログラムです。
歯ならびは、舌から歯に加わる力が大きく影響します。そのため、舌の位置や動きが正しくないと「開咬」「上顎前突(出っ歯)」「反対咬合(受け口)」などの不正咬合を引き起こす原因になります。この方法を用いることで、歯ならびや咬み合わせに悪影響を与える筋肉の癖を改善し、健康で自然な状態を取り戻すお手伝いをします。
歯ならびや咬み合わせの乱れは、毎日の癖から生じることがあります。特に、口や舌の悪い習慣(悪習癖)が知らず知らずのうちに歯列に影響を与えることがあります。
口呼吸(口唇閉鎖不全=口ぽかん) | 指しゃぶりや爪咬みの癖 | 下唇を咬む癖 | 舌の前方突出癖 |
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口呼吸になると、口が常に開いている状態が続き、舌の正しい位置が保てなくなります。これが原因で歯ならびが狭くなったり、前歯が十分咬み合わなくなることがあります。 | 指しゃぶりや爪咬みの癖が続くと、前歯が突出して「出っ歯」や「開咬」を引き起こすことがあります。 | 下唇を咬む癖があると、上の歯が前に傾きやすくなったり、下あごの成長が妨げられることがあります。 | 舌で前歯を押し出そうとする癖をいいます。歯の間にすき間があると舌で触りたくなる習慣が生じ、結果的に前歯が突出して「上顎前突(出っ歯)」になることがあります。 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
MFTを行うことで得られる主な効果は以下の2つです。
MFTで行う具体的なトレーニング内容には、次のようなものがあります。